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『迷宮のレンブラント』

森 世一
text by Seiichi Mori
映画あっての映画音楽。CDだけじゃ魅力半減
 大へん好きな映画である。どんでん返しに継ぐどんでん返し。一介の贋作者が画商や闇にうごめく組織を手玉 に取るという、なんともスピーディな展開に魅了されてしまう。久しぶりに登場のイレーヌ・ジャコブも見所か。ラストに向かってたたみかけてゆく追いつ追われつのシーンにオーバーラップされる管楽器のオーケストレーションは、まさにサウンドトラックの醍醐味といってよい。この面 白さを説明せよと言われても、映画を観て、ジョン・オットマンのCDを買ってくださいとしか言いようがない。
 
 
INCOGNITO(輸入盤)
ジョン・オットマン
未見の方は二番館やビデオ必見です。これがまさに映画あっての映画音楽。映画を観ないでCDとして独立して聴いても、その良さは半減どころか三分の一になってしまうだろう。そのくらい映像に迫ってくる曲なのだが、ようやくラストの2曲はメロディアスになってなごむ。このスペインを題材にとったと思われる曲はちょっとイケてます。もう1,2曲この手のものが欲しいという気がしないでもないが、バーナード・ハーマンばりのサスペンスに満ちた音楽が堪能できる。


 

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