この映画を見て最初に考えたのは、スタンドを襲撃する4人組の年齢は幾つかということだ。後半に彼らの過去を回想するシーンも出てくるが、韓国には徴兵制度があるはずだから、彼らは少なくとも少年ではあるまい。粗暴に見えるが、かなり落ち着いた雰囲気の描写が多い。4人組の中で一番頭が足りなく見えるムデポ(無鉄砲)役のユ・オソンの実年齢は、今年で33歳。日本的に考えれば、いいオヤジなのだ。この映画、クソガキを描いたものではない。韓国の将来を担うべく、国家への忠誠と厳しい戦闘訓練を受けた健全なはずの若者たちが、自国のガス・スタンドにアタック(この場合は攻撃だ。攻略と言ってもいい)する話である。国内で大当たりしたのはそのためではないだろうか。
4人組が同じスタンドを襲うのは、確実に勝利できると踏んだからだ。無謀な攻撃をしろとは教官から教わってはいない。スタンドには社長を含めて、彼らと同数の4人が常駐している。ひとりは娘、2人は高校の学生アルバイトだから兵役は未体験。社長は金儲けだけが生きがいのロートルだから、彼らの敵ではない。だから襲った。2度も攻撃しながら大きな怪我人を出さないのは、殺す意志がないというより、いつでも確実に殺せる自信を秘めているためなのだ。日本人から見ると全編が荒唐無稽のように見えるが、彼らが何者であるかを納得して見れば、決して荒唐無稽じゃない。結果として製作者たちは正しいガス・スタンドの攻略法を描くことになったのだ。本国で真似をする人間が現れたのは当然の結果である。しかし、日本人は真似をしてはいけない。兵隊訓練を知らない日本人が同じことをやったら、悲惨な結果を呼ぶだろう。自衛隊…?ノー・コメント。
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TRAIN第11回「キム・サンジン(映画監督)&イ・ソンジェ&カン・ソンジン(俳優)インタビューへ」 |
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ATTACK THE
GAS STATION!
監督:キム・サンジン
出演:ユ・ジテ/ユ・オソン/イ・ソンジェ/カン・ソンジン/パク・ヨンギュ
1999年韓国
1時間53分
配給:松竹
4月28日公開
● 韓国歴代3位のヒットを記録した痛快エンターテインメント。実際に映画を真似した襲撃事件が起こり、社会現象にまで発展した。

http://www.attackthegasstation.com
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