前作『羊たちの沈黙』は映画史上において革命的な作品であった。それまでキワ物的な扱いだったサイコ・スリラーを一躍人気ジャンルに押し上げ、アカデミー賞でもその歴史上、数少ない主要部門(作品、監督、主演男女優)独占という快挙を成し遂げたのだ。
本作の原作が刊行された時、当然のごとく映画化に期待が集まったが、ジョナサン・デミ監督とジョディ・フォスターが降板したというニュースに多くの人が不安を感じたことは否定できない。そんな厳しい状況の中で監督を引き受けたのはリドリー・スコット。この監督は光と影を強調した独特の映像ばかり注目されて、残酷描写とは無縁な印象があるがとんでもない誤解である。SFホラーというジャンルを『エイリアン』で確立し、『ブレードランナー』ではバイオレンス描写を公開当時にカットされた他、『ブラック・レイン』などでも残酷なシーンが登場しているのだ。さらに『グラディエーター』でのドラマチックな展開の中にハードな決闘シーンを見事に融合させていた演出を観れば、最適な人選だということがわかる。
前作がホラー映画の中のサイコ・スリラーというジャンルを注目させたように、残酷な描写でも演出次第で商業的に成立することを本作の全米での大ヒット(R指定作品としては歴代1位のオープニング成績を記録した)が証明している。そういう意味では『ハンニバル』もまた革命的な作品として今後、位置づけされる可能性は大いにあるだろう。 |
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HANNIBAL
監督・製作:リドリー・スコット
原作:トマス・ハリス
出演:アンソニー・ホプキンス
ジュリアン・ムーア
2001年アメリカ
2時間11分・R-15指定
配給:ギャガ=ヒューマックス
4月7日公開

http://www.hannibal.ne.jp/ |
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『羊たちの沈黙』上映決定!
『ハンニバル』の公開を目前に控え、前作『羊たちの沈黙』がニュープリント・バージョンで3月17日よりシネマスクエアとうきゅうにて公開される。アカデミー賞を5部門受賞した名作スリラーを、再びスクリーンで堪能できるチャンスだ。10年たっても色あせない魅力とスリルに満ちた今作、『ハンニバル』を観る前に再度チェックしてみては? 3月24日からは渋谷東急3、3月31日からシネマミラノでも上映。
『ハンニバル』特別鑑賞券を同時にお買い求めの方は特別料金900円
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(当日:一般1,300円 中・小・60歳以上1,000円)
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