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『ホワット・ライズ・ビニース』

金子裕子
text by Yuko Kaneko
火遊びハリソン、この役は“地”?
 『ホワット・ライズ・ビニース』は、ある上流家庭で起こった異常現象をきっかけに家族の秘密が暴かれるサスペンス・スリラー。ひとりでに閉まるドアやスイッチの点くコンピュータ、そして浴槽に映る女の顔を見て、妻はパニック状態。そんな妻の騒ぎに夫も巻き込まれていく。

 監督ロバート・ゼメキスのヒッチコックを強く意識した語り口は効力大。しかし、もっと効力があるのは夫にハリソン・フォードを起用したこと。詳しくは書けないが、このところすっかり“ナイスガイの権化”みたいになっているハリソンのイメージに揺さぶりをかけるというか、ぶち壊すというか。とにかく、意外性はかなりある。

 で、そんな野心作(?)が公開中に振って沸いたハリソンの別居問題。真の原因は明らかにされていないが、その発端がジャック・ニコルソンの恋人ララ・フリン・ボイルとの火遊びという噂なのだ。まぁ、離婚寸前状態はお気の毒ではあるが、それでもあまりにも聖人君子イメージに凝り固まりすぎて、“ツマラナイ男”と評判だっただけに、私生活の蛮行はかえって新鮮? うーん、ちょっとうがった見方をすると、これまで暴れん坊の素顔をなんとか隠して、演じる役のままにナイスガイを装っていただけかもしれないしなぁ。となれば、『ホワット・ライズ・ビニース』の夫は、案外と“地”ということになる。そのヘンを考えつつ見るのも、一興ではある。

(C)2000 TWENTIETH CENTURY FOX AND DREAMWORKS L.L.C
WHAT LIES BENEATH
監督・製作:ロバート・ゼメキス
出演:ハリソン・フォード
   ミシェル・ファイファー
   ダイアナ・スカーウィッド
2000年アメリカ
2時間10分
配給:FOX
上映中



http://www.foxjapan.com/


 

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