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『セブンD』

高橋諭治
text by Yuji Takahashi
優れたホラー映画は、えてして悲しい
 怪しくもクオリティの高い未公開映画を次々とビデオ発売しているM3エンタテインメントが、ドイツ製ホラーを劇場公開。突発的な事故で息子を亡くした傷心の夫婦が、人里離れた一軒家で新生活をスタートさせる。ところがその屋敷には血塗られた殺人伝説がこびりついていた……というお話である。

 道端の標識やラジオの声が「お前の命は、あとX日」と妻に殺人予告を突きつけ、作家の夫は何かに取り憑かれたように『シャイニング』のジャック・ニコルソン化していく。さらに死んだ息子が出没し、ヒロインを沼地へと導き入れようとする。もしかすると目の前の息子は幽霊かもしれない。いや、きっとそうに違いない、と頭では理解しつつも、愛するものにフラフラと歩み寄ってしまう切なさ。そうした“情に訴える”感覚が全編を貫き、この映画の大きな魅力になっている。

 ホラー映画の登場人物は、しばしば不可解な行動をとることがある。殺人鬼や悪霊の影に脅える美少女が、わざわざ暗い窓のほうに近づいてしまうように。本作においても、なぜ主人公の夫婦はいかにも邪悪な気配が宿った屋敷に引っ越してしまうのか、という根本的な疑問がある。そんなところに希望があるはずはない。つまり、この映画の悲劇はオープニングの時点で決定づけられている。優れたホラー映画とは、えてして悲しいものだ、としか言いようがない。

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7 DAYS TO LIVE
監督:セバスチャン・ニーマン
出演:アマンダ・プラマー
   ニック・ブリンブル
   ショーン・パートウィー
2000年ドイツ映画
1時間33分
配給:M3エンタテインメント
公開中



http://www.m3e.co.jp/7d.movie/


 

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