息子を殺されたタモラ(ジェシカ・ラング)と殺したタイタス(アンソニー・ホプキンス)との血みどろのシェイクスピア復讐劇。ジャーマン、グリーナウェイ、ケン・ラッセルに、ティム・バートンまで意識した映像。ああ、それなのに、エロ・グロ退廃指数がどうも低い。もっと、やってー!
そのかわり、おぞまし悪役軍団の演技はすごいインパクト。今でもグラマラスなジェシカ・ラングは、久々のはまり役で、女の知恵を武器にした復讐の女王。同世代でもメリル・ストリープじゃ、このお色気は無理ね。
彼女のパンクな息子を演じるのが、『ベルベット・ゴールドマイン』のジョナサン・リース・マイヤーズ。マルコム・マクドウェル風のワルガキ顔で、うるわしき処女を強姦。兄弟でセット・レイプというのが、チト情けないが、退廃少年の色気は健在(英国で『御法度』を作るなら、松田クンの役は彼だね)。
そして、最高に輝いているのが、マザコンの(アホな)ローマ皇帝役のアラン・カミング(写真)。『アイズ・ワイド・シャット』や『プランケット&マクレーン』にも出演の舞台俳優。『アメリカン・ビューティー』のサム・メンデス演出の『キャバレー』ではMC役でトニー賞受賞。未熟児風の変なマスク、よく見ると、意外にキレイだったりして。オフビートで、オカマチックで、なまめかしい彼。アンソニー・ホプキンスの、ではなく、アラン・カミングの、『タイタス』なんです。 |
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