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『極大射程』 スティーヴン・ハンター

金子裕子
text by Yuko Kaneko
映画版ではキアヌが主演!?読みごたえ満点の一大サーガ!
 昨年、ミステリー愛好家に絶賛されたスティーヴン・ハンターの『極大射程』。ベトナム戦争で87人の命を奪った伝説のスナイパー、ボブ・リー・スワガーが主人公のこの作品が、なんとキアヌ・リーブスで映画化が決定したらしい。帰還してから隠遁生活をしていたスワガーが、要人狙撃事件に巻き込まれる内容なんだが、彼って寡黙にして獣のような反射神経を持つキャラクター。ちょっとボーッとしたイメージのキアヌに出来るのかが、心配だ。まぁ、完成を楽しみにはしているが。

 で、そんな新展開をきっかけに、読み出したのが“スワガー・シリーズ”だ。『狩りのとき』は、『極大射程』の前に、ボブがベトナムで何をしたかが描かれる。
 
 
新潮文庫
上下各667円


『ブラック・ライト』
扶桑社ミステリー
上下各667円

『狩りのとき』
扶桑社ミステリー
上下各820円(税込)
そして『ブラック・ライト』は、『極大射程』の事件解決後が舞台。アリゾナの田舎で暮らすボブの元に「あなたの父親の本を書きたい」という青年ラスが現れたことから、殉職保安官だった父の死の謎が浮き彫りになる。

 最初は単に、同じ主人公のスナイパー物と思っていたが、読み進むうちに、スワガー家の男たちにまつわる歴史と因縁が巧妙に絡みあう一大サーガの感があり、圧倒的な読みごたえだ。ちなみに、初めて読む方には、時代順に読むことをお勧めする。


 

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