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2001.11.12 UPDATE

日本映画界にニュー・ヒーロー誕生
『陰陽師』が早くもシリーズ化決定
中村通伸(編集部)
text by Michinobu Nakamura

『陰陽師(おんみょうじ)』
 ヒットが相次いだ夏休みの反動で冷え込みが危惧された秋の興行界。『千と千尋の神隠し』がチャートのトップの座を守り続ける状態の中、健闘を見せているのが『陰陽師(おんみょうじ)』。公開1か月で動員160万人を突破し、上映期間も予定より延長されている。

 原作小説、TVドラマ、コミックなどの人気が下地にあったためか、客層も幅広く、劇場には女子中、高校生の姿も目立っている。これはアニメ以外では観客の年齢層が高い日本映画では珍しい光景。時代劇ではあるが、主人公が占い師という設定から従来のチャンバラ・スタイルとは違うアクションが若い観客をひきつけている理由だろう。さらに際立っているのは主演の野村萬斎の存在感。狂言師ならではの身のこなしによる華麗なアクションと毅然とした雰囲気が陰陽師というミステリアスな役柄にはまり、魅力的なキャラクターを生み出したことも人気の秘密と言える。

 アニメ以外の日本映画では今年最大のヒットとなりそうな好結果となったため、野村の主演で続編の製作も決定し、2003年には公開される予定だ。実写の日本映画からシリーズ化作品が生まれるのは久々なので、ニュー・ヒーロー安倍晴明の今後の活躍に期待したい。

 


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