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2001.9.10 UPDATE

若者にもウケる日本映画
その人気の中心・永瀬正敏
中村通伸(編集部)
text by Michinobu Nakamura
 
『贅沢な骨』
テアトル新宿にて公開中
© mouchette 2001
 
 日本映画の観客層は子供、中高年が中心というのが一般的なイメージ。これは拡大公開される作品の大半がアニメや大人向けのドラマが多いという現状のせいだろう。しかし、これがミニシアターで公開される作品となると状況は一変、観客層の中心は10、20代に。今年も数本のヒット作が生まれているが、それらの作品には共通する人物の名前が見られる。

 最近のミニシアターで好調な日本映画といえば、レイトショーながら連日盛況の『贅沢な骨』。同作の主演は永瀬正敏だが、彼の出演作が公開されたのは今年で6本目となり、そのほとんどがヒットを記録した。これらの作品に共通している要素として、決してマニア向けではないことが挙げられる。いずれの出演作も永瀬の積極的な音楽活動が反映された内容が多いため、映画ファン以外の層の支持を集めていることが大きい。そして、彼らの多くがミニシアターでしか日本映画を観たことがないという若者ばかりと考えられる。もちろん、単純に永瀬だけの人気ではなく、作品全体の魅力という理由もあるのだが、彼の出演作品を選ぶ目が確かなことを証明している。これがさらにファンの信頼へとつながり、次々と作品が公開されながらも好成績を残しているのだろう。

 スターという言葉が死語になりつつある日本映画界の中で、映画にこだわる永瀬の作品が、若者に人気を集めているのは歓迎するところ。今ではミニシアターの顔のようなイメージが定着している永瀬だが、過去には大作の『息子』や『誘拐』でも好演を見せているので、今後はメジャー作品への出演にも期待したい。

 


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