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2001.8.27 UPDATE |
話題作が軒並み好調の今夏
ヒットのキーワードは“愛と感動” |
中村通伸(編集部)
text by Michinobu Nakamura |
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『ドリヴン』
丸の内ピカデリー2他全国松竹東急系にて公開中 |
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この夏最後の大作『ドリヴン』が8/18に公開され、カップルを中心にした動員で好スタートを切った。先行作品のヒットの反動で苦戦も予想されたが、ド迫力のレース・シーンの予告編が『A.I.』『パール・ハーバー』上映前に流されていたことがアピールし、好結果につながったようだ。興行的には失敗作が少なく、大盛況となったこの夏。その理由として例年になく話題作が揃ったということ以外に何があるのだろうか。
まず誰もが予想しなかっただろう最大の(嬉しい)誤算が『千と千尋の神隠し』の爆発的な大ヒット。公開1か月で動員1千万人を突破するという歴代最速を記録したことで『もののけ姫』以上のヒットは確実となり、次は『タイタニック』にどこまで迫れるかが注目の的となっている。本作の強味は子供から老人まで満遍なく集まっている観客層の幅広さ。ある程度客層に偏りが出てしまった他の作品との差はここに出ているようだ。親子連れ、いつもなら邦画を観ることがないだろう若者のグループやカップル、年配夫婦といった人たちが劇場に長蛇の列を作っている光景がどこの映画館でも見られるほどだった。さらにその幅広い客層が理屈抜きに楽しめる、娯楽作品としてのクオリティの高さもヒットの理由と言えそうだ。
その他に考えられるのは各作品の公開日が離れていたこと。TVスポットや各メディアでの露出が毎週1本に集中することで、人々の注目は当然その作品に集まり、結果として各作品共、初日から好調な成績を残すことができた。この夏は毎週末のように映画館へ足を運ぶという人たちが多かったことだろう。
この夏のヒット作ベスト3は『千と千尋の神隠し』『A.I.』『パール・ハーバー』の順になりそうだが、この3本に共通しているものは“愛と感動”。特に洋画の2本に関してはこの要素を前面に出した日本独自の宣伝展開で成功している。そう考えると“映画を観る=感動する”という観客のニーズが作品内容と一致したことが、空前の盛況となった最大の理由かもしれない。
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