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2001.8.17 UPDATE

幅広い客層に人気の
異色ドキュメンタリー『テルミン』
中村通伸(編集部)
text by Michinobu Nakamura
 
『テルミン』
恵比寿ガーデンシネマにて公開中
 
 大作ばかりの話題が集中している夏休みの映画界だが、単館上映でもそれに劣らずヒット作が生まれている。中でも特に目立つのはアスミック・エース配給作品の好調ぶり。7、8月に公開された『夏至』『ゴーストワールド』『蝶の舌』と全てが好スタートを切っている状況だ。そして、8/11からは同社配給による『テルミン』が公開され、上映館の恵比寿ガーデンシネマの初日日計新記録を作るヒットとなった。

 ドキュメンタリーというヒットに結び付けるのが難しいジャンルながら成功した理由は、イベントなども含めた多彩なアプローチによる宣伝。まず、テルミンという楽器を発明した音楽家を扱った内容ながら、大学の音楽科の学生だけでなくロックやポップス・ファンの若者も目立つのは、音楽関係のメディアへの露出が多かったことが挙げられる。テルミンの奏でる音は聴いたことがあっても、その存在自体はよく知らなかったという人たちの興味をひいたようだ。さらに、作品の評価が高く、新聞でも一般紙に多く取り上げられたことが大きい。これが中高年の動員にもつながり、若者から年配という幅広い客層が集まる結果となった。

 派手な話題は少ないが質の高い作品が揃い、そのほとんどが好調な成績を残しているのがこの夏の単館上映作品の特徴。拡大公開作品では記録的なヒットが相次ぐ一方で、ミニシアターも盛況と映画界にとっては最高の夏となったようだ。

 


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