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2001.6.1 UPDATE

日本映画のマネーメイキングスター
高倉健の人気は不動
中村通伸(編集部)
text by Michinobu Nakamura
 
『ホタル』 丸の内東映他全国東映系にて公開中
 観客が映画を観る基準として内容はもちろんだが、出演者で選ぶ場合も多い。最近の観客は特にその傾向が強いようで、作品の内容が今ひとつでもスター主演なら客は入るし、作品評価は高くてもスター不在だと動員が厳しいという状況が多く見られる(最近では前者『ザ・メキシカン』、後者『トラフィック』がこの例に当てはまる)。洋画ではブラピ、デイカプリオ、トム・クルーズなどがいるが、日本映画でその例に当てはまるのは?

 現在の日本映画で客が呼べる唯一のスターと言えば高倉健。『鉄道員(ぽっぽや)』以来2年振りとなる主演作『ホタル』が5/26に公開、期待通り好調な滑り出しのスタートとなった。観客の年齢層は40歳以上が8割を占めるという、全国規模のヒット作の中では珍しい状況となっているが、この年代にとってまだ健さんの名前に吸引力があることを証明している。また、前作の成功で健さん主演作に対する観客の信用や期待度がアップしていたこともあるだろう。本作の内容に対する満足度も高いので、『鉄道員(ぽっぽや)』の興行収入約37億円に迫る成績を残しそうだ。

 アニメ以外では『バトル・ロワイアル』などのように一種のブームを作り上げなければ大ヒットに結び付かない日本映画の興行事情を考えると、派手な要素のないドラマでも観客を集められる健さんの存在は貴重だ。だが欲を言えば、もっと幅広い層にもアピールしてほしい気もする。今回の年齢層が『鉄道員(ぽっぽや)』以上に高いという結果になっているのは、新しい観客がついていないことが理由として考えられる。歳相応の落ち着いた健さんも良いが、かつての『南極物語』のような大作で活躍する姿を再び見てみたい気もする。CMとは違う魅力が若い観客に浸透すれば、今後もトップスターの座は安泰だろう。

 


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