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2001.5.11 UPDATE

春のミニシアター作品は
アジア映画が好調
中村通伸(編集部)
text by Michinobu Nakamura
 
『アタック・ナンバーハーフ』
 春休みからゴールデンウィークにかけての興行界は洋画よりも邦画アニメの人気が目立った結果となった一方で、ミニシアターの上映作品はアジア映画が好調な動員を見せている。

 まずは早くから注目を集めていたタイ映画『アタック・ナンバーハ―フ』が期待通りの好スタートを切った。公開日の初回は上映館 シネクイントの最多動員を記録し、以降の土日や連休中も毎回ほぼ満員の人気ぶり。客層は女性やカップル中心だが、映画の内容に合わせ(?)男性同士のカップルの姿も目立っている。ワイドショーでも取り上げられ、出演者の来日イベントなど派手な宣伝展開が効果的だったようだ。

 中国映画『山の郵便配達』も前売券の売れ行きが好調だったため、期待が高かったが、こちらも上映館の岩波ホールの初日、2日目の興収新記録を樹立するなど、予想以上の出足となった。岩波ホールは年配層の固定ファンが多く、どの作品も安定した興行を見せているのだが、今回は地味な題材ながらも良質なドラマ性が浸透し、若い層まで幅広い人気の獲得に成功した。当初の予定より上映期間も延長することになったので、同館で最大のヒットとなった『宋家の三姉妹』にどこまで迫れるか注目したい。

 もう1本、健闘しているのが韓国映画の『LIES 嘘』。本国での上映禁止などスキャンダラスな内容がアピールしたのか、中年男性の姿が目立つという渋谷のミニシアターとしては珍しい状況となっている。こちらも上映館で、昨年オープンしたばかりの シアター・イメージフォーラムでは最大のヒットを記録しそうな勢いだ。

 他の欧米作品に新鮮味がない分、異色コメディ、問題作と話題性のある作品に人気が集まった結果となった。『シュリ』の大ヒット以降、目立った話題のなかったアジア映画だが、昨年公開のチャン・イーモウ監督作『あの子を探して』『初恋のきた道』が連続ヒットするなどミニシアターでの人気は根強いようだ。
 



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