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2001.4.26 UPDATE

恒例春のアニメ決戦
観客層もさまざま
中村通伸(編集部)
text by Michinobu Nakamura
 
『ワンピース ねじまき島の冒険』
© 尾田栄一郎/集英社・フジテレビ・東映アニメーション
 例年、春の興行界はアニメ作品が多数公開されるなか、今年も春休みに『ドラえもん』『東映アニメフェア』、ゴールデンウィークは『クレヨンしんちゃん』『名探偵コナン』と定番シリーズの最新作が登場した。客層が子供中心と思われがちなこれらのアニメ作品だが、実は作品によって微妙な差が出ている。

 2本立の強みを発揮し、予想以上の好成績をおさめたのが『東映アニメフェア』。『ワンピース ねじまき島の冒険』が小中学生、『デジモンアドベンチャー02 ディアボロモンの逆襲』が幼児から小学校低学年の人気を集め、相乗効果で幅広い層の動員に成功した。公開期間の5週間、興行チャートで1位の座につくという洋画大作並みの人気には驚きの声も。同時期に公開される『ドラえもん』が家族連れに圧倒的に強いため、ここ数年は差をつけられていたが、今年は互角の結果となったので東映も大満足だろう。

 シリーズとしては他よりも歴史は浅いが、興行側の期待が年々大きくなっている『名探偵コナン』は従来の中学生以上に加え低年齢層が増えたため、今後も人気は安定しそうだ。同日に公開された『クレヨンしんちゃん』は実は大人の隠れファンが多いシリーズであり、本作も一部では高い評価を集めている。小学校低学年とその親たちを動員し、前作を上回る成績のスタートとなった。

 以上のように見比べてみるとそれぞれに客層が微妙に違うことから、同時期の公開でも互いに食い合いにならずに好成績を収める結果となっている。各作品共、公開時期が毎年同じなので観客の中にもこの時期はこれを観るというパターンが完全に定着したこともあるだろう。その上、シリーズ初期の観客だった子供が親になって自分の子を連れて来る『ドラえもん』のように、世代交代がうまく運んでいる状況もある。

 今年が全体的に好成績となった結果について付け加えると、昨年までの『トイ・ストーリー2』『バグズ・ライフ』といった洋画アニメの競合作がなかったことも大きい。『チキンラン』が公開前に期待を寄せられていたが、意外に低調な成績だったため影響は出なかったようだ。
 



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